平成19年第4回定例会の12月11日の本会議で、

議案第49号「枚方市立新火葬場条例の一部改正について」質疑をしましたので、報告いたします。

 

 

議案の概要

 

議案第49号 枚方市立新火葬場条例の一部改正について

 提案理由:枚方市立火葬場の名称及び管理運営事項を定めるため。

 

 議会は、12月11日の本会議で、議案第49号「枚方市立新火葬場条例の一部改正について」を、賛成多数で可決しました。

 今回の条例改正は、平成20年5月の運用開始に向けて準備が進められる新火葬場の施設名称(名称が「枚方市立やすらぎの杜」に決定)や、管理運営事項(新火葬場の開場時間、使用料、使用料の減免、使用許可等)の内容を定めるとともに、関連する条例(枚方市市営葬儀条例ほか1件)の廃止を行うためのものとなっています。

 

 


 なお、12月3日の市議会「厚生委員協議会」において、市側から「市営葬儀業務の見直し案について」、議員に提示、説明されました。

 これは、現市営葬儀の抱える現状と課題、また、市営葬儀廃止後その代わりに行うとする「規格葬儀」についてまとめられたもので、今回の条例改正とも関連のある内容となっております。資料(市営葬儀業務の見直し案について)を別掲しておりますので、御参照ください。

 

 


議案第49号 枚方市立新火葬場条例の一部改正について

 

(1回目の質疑)

 

○堀井 勝議員

  多くの市民が待望しておられます新火葬場が、いよいよ運営開始される直前までやってまいりました。ここに至るまでの理事者の皆さんのたゆまない御努力と周辺住民の皆々様のこうした迷惑施設建設に対する深いご理解のもとに運営開始されることに、心から感謝と御礼を申し上げます。

  ただいまは、それの管理運営事項を定めるための議案第49号 枚方市立新火葬場条例の一部改正議案が提案されました。また、それに対する対案として議員提出議案の条例案も提出されましたが、市長から提案されています条例の一部改正の附則第2条第1項で、長年続けられてきた「市営葬儀条例を廃止する」となっています。

  これは、昨年18年3月議会において、本市の77項目にわたる構造改革アクションプランなるものが、あわただしく提出されましたものの、これの集中的な議論もなされないまま今日を迎えておりますが、この改革プランの16番目に、市営葬儀の民営化について明示されています。また、竹内市長は、去る10月の所信表明の中で、「市営葬儀を廃止し指定業者が市の規格により葬儀を行う制度を導入します」と表明されています。

  私は、本市が構造改革に向けて、行政内部の各業務の中で、民間にできる業務は民営化や民間委託化することに反対の立場ではありません。大いに進めるべきだと思っています。

  しかし、そこに至るプロセスや市民合意、また、後々に至るまでの市民へのセーフティーネットが確立されていなければならないと思います。したがって、そういう観点から、市営葬儀条例廃止条例について、若干の質問をさせていただきます。

 

 

@市営葬儀の存続に向けた今日までの内部努力について

 

○堀井 勝議員

  市営葬儀の存続に向けた今日までの行政の内部努力について、お尋ねをいたします。

 

○伊丹 均環境保全部長

  平成18年3月に枚方市構造改革アクションプランにおきまして、規格葬儀により民営化を実施するとしておりますが、新火葬場の開設に至るまでの平成18年・19年度につきましては、市営葬儀件数の減少に伴います葬儀担当職員の削減など改革に努めてきたところでございます。また、使用料につきましても、見直しの検討をしたものの、現火葬場の使用の制限もございまして、改定には至らなかったものでございます。

 

 

A市営葬儀の廃止を考えるに至った経過について

 

○堀井 勝議員

  市営葬儀の廃止を考えるに至った経過について、お尋ねをいたします。

 

○伊丹 均環境保全部長

  以下のような市営葬儀の現状と課題から、見直しの方向を定めたものでございます。

  現状の1つは、市営葬儀件数の減少でございます。これは平成12年度を100とすると、平成18年度は約2分の1に減少しており、その結果、死亡市民の約1割程度となっていること。

  現状の2つ目は、葬儀業者の進出であり、葬儀に対する市民意識の変化を受けて民間の葬儀事業者が市内に進出し、市営葬儀に代わる受け皿として成長してきたこと。

  また、課題の1つは、市営葬儀の使用料が昭和56年以降26年間見送られてきましたことから、3万4,000円という大阪府下で最低の水準にあり見直しを必要としていること。

  また、課題の2つ目は、新火葬場の開設に伴い利用者の増加が見込まれ、現行の体制では対応できなくなること。

  これらの現状と課題を踏まえまして、市営葬儀を廃止、市内の葬儀事業者の社会資源を活用させていただきまして、規格葬儀の制度を導入する方向で市営葬儀を見直すこととしたものでございます。

 

 

B市営葬儀1件当たりの経費及び本市の持ち出しについて

 

○堀井 勝議員

  市営葬儀1件当たりの経費及び本市の持ち出しについてをお尋ねいたします。

 

○伊丹 均環境保全部長

  市営葬儀1件当たりにかかる費用につきましては、平成18年度では人件費を含め約27万7,000円であります。これから現行市営葬儀の使用料等の収入約3万6,000円を引くと、約24万1,000円が市の一般財源での負担となります。

 

 

C本市が市営葬儀の施行により持ち出す年間総額及び減免件数とその額について

 

○堀井 勝議員

  本市が市営葬儀の施行により持ち出す年間総額及び減免件数とその額について、お尋ねをいたします。

 

○伊丹 均環境保全部長

  市営葬儀に係る平成18年度の事務経費の総額は約8,033万円で、市営葬儀収入額約1,048万円を差し引きますと、約6,985万円が一般財源での負担となります。

  減免対象者は、生活保護世帯及びその使用料を納付する資力がないと認められるものとしておりますが、平成13年度に80歳減免を廃止した後は、生活保護につきましては、葬祭扶助費が支給されること、その他の対象者につきましては申請がございませんでして、減免実績はございません。

 

 

D市営葬儀から規格葬儀に至る考え方について

 

○堀井 勝議員

  市営葬儀から規格葬儀に至る考え方について、お尋ねをいたします。

 

○伊丹 均環境保全部長

  葬儀に対する市民意識の変化を受け、市営葬儀利用者の減少や葬儀事業者などが市営葬儀に代わる受け皿として成長してきたことなどから、直営、委託を問わず、行政が直接葬儀を執行する必要性は減少しており、規格葬儀を導入することによりまして、民間の持つノウハウや施設を活用し、多様な形態での葬儀が実施できることから、市民の利便性が増すなどの利点があると判断したものでございます。

 

 

E規格葬儀の仕様及び料金の設定と取扱店の具体並びに仏式用祭壇等の購入について

 

○堀井 勝議員

  規格葬儀の仕様及び料金の設定と取扱店の具体、並びに仏式用祭壇等の購入について、お尋ねをいたします。

 

○伊丹 均環境保全部長

  まず、規格葬儀の仕様及び料金の設定につきましては、標準葬を15万円、略式葬を6万5,000円に設定をいたしております。

  次に、具体の取扱店につきましては、市営葬儀条例廃止の議決をいただきましたならば、できるだけ早い時期に公募をし、準備を進めてまいりたいと考えております。また、仏式祭壇の購入につきましては、規格葬儀の内容の統一を図るため、規格葬儀指定店に貸与するためでございます。

 

 

F規格葬儀利用者への助成及び減免制度について

 

○堀井 勝議員

  規格葬儀利用者への助成及び減免制度について、お尋ねをいたします。

 

○伊丹 均環境保全部長

  規格葬儀利用者への助成につきましては、現行の市営葬儀の減免規定に準じた内容で、新たに助成制度を整備をいたすこととしております。

 

 

G市民・市議会への説明及び合意形成の努力について

 

○堀井 勝議員

  市民、市議会への説明及び合意形成の努力について、お尋ねします。

 

○伊丹 均環境保全部長

  市営葬儀に関しましては、これまでも費用対効果、効率的な運営等について、議会からのご指摘もいただき、見直しについて検討するとの答弁をさせていただいてきたところでございます。

  そうした中で、平成13年12月の第2次行政改革実施計画やそれを継承した構造改革アクションプランにおいて、改革課題として新火葬場稼働時に規格葬儀を実施することを公表してまいりました。

  今回、平成20年5月の新火葬場稼働時に向けて、市営葬儀の規格葬儀への制度変更をお願いするものでございますので、ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。

 

 


(2回目の質疑)

 

○堀井 勝議員

  それぞれについてご答弁をいただきましたが、総じて言えることは、行政として何が何でも市民の期待にこたえて市営葬儀を存続していこうと、そのための努力や、そのための施策を講じてこなかったことは、まさにお役所的業務であり、市営葬儀の利用者の減少、また、26年間もの長きにわたる料金の据え置き等によって、年間7,000万円もの貴重な税金が支出されてきたところに今日的状況を迎えたことが明確にあります。

  また、こうした状況を一刻も早く改革をしなければならないことも明確であります。

  そこで、提案されています規格葬儀について、若干の質問をさせていただきます。

 

 

A.規格葬儀に係る助成制度の整備時期及び内容について

 

○堀井 勝議員

  仏式の標準葬で15万円、略式葬で6万5,000円ということで、今答弁されましたが、これは現行の料金の約5倍、または約2.5倍に当たります。昨今、この原油が高騰しまして、ガソリンや灯油が値上がりしているというようなことについて、政府もきのう、きょう、閣議を開いて、これらの対策を講じるため、寒冷地にお住まいの方々の救済、または中小零細企業の方々の問題など議論をしているようであります。葬儀は一生に一度とはいえ、葬儀料が現行の5倍とか、2.5倍というのは大変な値上がりであります。

  先ほど、市営葬儀の減免規定に準じた内容で新たに助成制度を整備するという御答弁でしたが、具体的にいつごろどういう内容をお考えか、お尋ねをいたします。

 

○伊丹 均環境保全部長

  規格葬儀に関する助成制度の整備時期と内容についてでございますが、時期は規格葬儀実施にあわせて整備しまして、内容につきましては、市営葬儀条例の減免規定と同様に、対象者につきましては生活保護基準を参考とするものでございます。

 

 

B.規格葬儀における仏式以外の葬儀の取り扱いについて

 

○堀井 勝議員

  仏式以外の葬儀についてはどのようなお考えなのか、お尋ねをいたします。

 

○伊丹 均環境保全部長

  規格葬儀におきます仏式以外の葬儀についてでございますが、神式及びキリスト教式につきましても、仏式と同様に、それぞれ標準葬、略式葬を徹底いたしまして、金額につきましても仏式と同額とするものでございます。

 

 

C.規格葬儀の本市の設定金額及び業者との協定に係る考え方について

 

○堀井 勝議員

  先日、担当課の方からいただきました資料によりますと、府下33市中、直営が本市を含めて6市、委託が9市、民営といいますか、規格葬儀が4市、組合葬儀が5市、未実施が9市という内容であります。規格葬儀でも、お隣の寝屋川市は14万7,000円ということでありますが、泉南市は27万円、堺市は31万5,000円、大阪市は34万円いうことであります。これは内容がいろいろ違うから料金が違うんだろうと思いますが、規格葬儀の内容と料金について、枚方市が今設定しようとしている15万円で、業者との協定やその期間等についてどのようにお考えなのか、お尋ねをいたします。

 

○伊丹 均環境保全部長

  規格葬儀における内容と金額に関する取扱店との協定についてでございますが、金額、仕様及び責務等について協定書に明記をいたしまして、適正に運営をしてまいります。協定書の期間は1年とし、以降は更新する予定でございますので、よろしくお願い申し上げます。

 

 


(3回目の質疑)

 

○堀井 勝議員

  最後に市長の御意見をお尋ねしておきたいと思います。

 

 

T.「規格葬儀」に係る低所得階層への助成制度について

 

○堀井 勝議員

  ただいま担当部長から、助成制度については対象者を生活保護基準を基本とするというご答弁がございました。今日の状況を考えますと、生活保護家庭を少し上回る、そういう低所得階層が枚方市内にもたくさんいらっしゃるわけです。まさに日常生活すら大変な状況にあります。私は、こうした世帯の方々へのきめ細かい配慮が必要だと思いますが、市長はどのようにお考えか、お尋ねをいたします。

 

○竹内 脩市長

  規格葬儀を実施するに当たっての経済的に厳しい家庭に対する、人に対する助成制度についてでありますが、基本的には、先ほど、部長がお答えしておりますように、現行市営葬儀の減免規定に準じたもので考えておりますが、具体的なケースによりまして、きめ細かな対応を図れるよう、そのような仕組みを考えたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 

 

U.「規格葬儀」の業者間での協定の抑止等適正な執行について

 

○堀井 勝議員

  金額、仕様及び責務等について協定書を締結し、この期間は1年というご答弁がなされました。私は、先ほど他市の状況を申し上げましたが、本市が施行しようとしている規格葬儀と他市で行われているそれとは、内容が違うと思うんですが、大阪市のように34万円という高額なものまであるゆえ、業者間が協定をして、あの第2清掃工場の談合事件じゃないですけども、業者間の申し合わせによって、もうこの値段ではとてもできません、私らはようやりませんとして投げ出されたときに市はどうなさるのか、市長にお尋ねをしたいというように思います。

 

○竹内 脩市長

  規格葬儀について協定を締結しても、それ以降、業者間の申し合わせ等の中で、こちらの思いどおりにいかないんではないかという、そういう問題提起でございますが、私どもとしましては、やはり葬儀業者におかれましても社会的責任を負っていただいておる、また、この枚方市内において事業を進めていらっしゃるという、そういう社会的存在、社会的責任というものにやはり立脚いたしまして、市役所としましては、業者との間で真摯なる議論を続けまして、利用者負担が高くならないよう、適切な水準にとどめられるよう最大限の努力をし、そして事業者の意向も把握しながら、適正な執行が行えるような、そのような条件整備に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。